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仕事と作業

「あいつは仕事ができて、あいつは仕事ができない」

どんな職場でもそんな話はあるんじゃないでしょうか?


大抵の場合、そういう時の「仕事」って「作業」を指す事が多い。
「仕事」は「作業」を含めて仕事であって、
作業が遅いからと言って「仕事ができない」とレッテルを貼るのは速すぎる。

例えばおいしい料理が作れるとか、デザインを任せると早く仕上げるとか、
書類を速く仕上げられるとか・・・・・・。
作業効率やクオリティーが高いのは「作業ができる」ということで、
「仕事ができる」と言い切ってしまうのも早いように思う。

何が言いたいかというと、
どんなに「作業の早さ」や「高い技術」を持っていても、
人とのコミュニケーションが高いか低いかが「仕事」のできるできないの基準になると、
ボクは思っているんです。これは飲食に限らず、どんな仕事でも言えるんじゃないかと。

例えば、作業効率が悪いという理由で、毎晩遅くまで残業をしている人がいるとする。
でもその人はお得意様や同じ会社の人間から慕われたり、可愛がられたりしていたら、
その人は「仕事ができる」とボクは判断してしまう。
残業費が嵩むのは、会社にとってマイナスだが、
その作業の遅い一人がつないでいるパイプこそが財産だと思える。

仕事の評価基準が「早さ」に重点を置きがちな世の中だけれども、
作業効率なんて計算してある程度予測や計画を立てることができる。
技術も練習の積み重ねで身に付ける事がもできる。

だけれども、人を引きつける存在感や優しさとかは、
今日明日の教育でどうこうなるものではない。
ボクが思う「デキル人」というのは、作業が早いのはもちろん、
人との距離の取り方や、自分の立場を考えた言葉を発することができる人。
完璧な人間なんていないし、完璧はつまらないとも思っている。


高級ブランドの製品を熟練した職人が心を込めて作っても、
売る人間に魅力がないと、その商品の価値が下がってしまうように感じる。
どんな素晴らしい商品でも、どんなに大きなプロジェクトに関わっていたとしても、
この「人との結びつき」という部分が成り立たないと「仕事」は丸く収まらない。

自分の周りの人間を過小評価して、己の地位を守ろうとする人も多い。
自分が努力をしないで周りを下げることは簡単だけれども、
大きなくくりで考えると、そういう人に進歩は少なかったりする。

「あの上司が馬鹿だから」とか、いい訳を言っちゃう人も、
人のせいにすることで何かしらの「安心感」を得ようとしてたりもする。
でも、それを繰り返していると、ただ勤続年数が長いだけの人になりかねない。
継続も素晴らしいけど、中身の濃さを基準に「仕事」をとらえたら、
リアルな「今の自分」に対する見方が変わってくる。


ネットが普及して情報のスピードが速くなって、
情報ばかり食べていって「情報肥満」になっても、
自分がインプットした物事を、シンプルにアウトプットできないと、
この先の未来はちょっと明るくは考えられない時もある。

それはメールやチャットでは自分の思っている事をちゃんと相手に伝えられても、
リアルな現場でそれができない人が多いと感じることが増えたから。

大切なのは、過去も今も未来も「リアルな直接的な会話」だと確信している。

ボクにはこれからお店を作って、会社を立ち上げる計画があるけれど、
この今の信念は、続けていく限り死守していきたいと思っている。
自分自身も「作業」が下手だし「仕事」もまだまだできていない。

だから毎日、ボクには課題がたんまりある。

ボクは90歳までは何としてでも生きたいと思っている。
あと60年もないけれど、5年、10年、20年・・・のスパンで人生計画を立てている。
仏様になるまでに一つ一つの課題を「宿題」と思って進めていきたい。

こちらもまた、できる範囲のことからコツコツと。

楽しみながら、やるっきゃないでしょ。

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